「ネットの脅威と対策」のお題で話したこと


 

広島市電子メディア協議会という地域団体に初めて伺ったのは、たぶん2008年夏であります。その後、わたくしの方は所属組織を転々としましたが、電メ協の事務局や幹事のみなさまには変わらぬおつきあいをいただき、本当にありがたいことです。

その電メ協さんの、インストラクター養成講座の講師として、昨日、講座1コマ分(60分)を担当しましたので、その構成内容をメモしておきます。

今回、事務局からいただいたお題は、「インターネットの脅威と対策」でした。

前回(2020年2月)担当した時は「インターネットの脅威と対策など保護者管理機能の概況と活用のポイント」というものでしたので、かなりシンプルになりましたね。

養成講座の全体の構成のうち、このパートをご依頼いただいた理由は、わたくしが元々フィルタリング技術の専門企業で働いていた(初回の2008年は、まさにその当時のフィルタリングの説明に呼ばれたような格好でした)からでしょう。

電子メディア・インストラクターとして活動するための基礎知識の一つとして、いわゆる「ペアレンタルコントロール」が必要不可欠になっているわけです。

ちなみに、せっかく短くなったタイトルに、勝手に副題を追加、「インターネットの脅威と対策〜どう評価するか、どう準備するか〜」とした上で、当該講座の到達目標は

  • 「保護者による統制」(=ペアレンタルコントロール)の大切さを確かめ、具体的な取り組みのコツを整理する(今後の学習の基礎づくり)
としました。

わたくしの講座の前に、「青少年のインターネット利用による被害・加害の現状と課題」、「青少年のインターネット利用に関する現状と課題」というタイトルの講座が続いていましたので、「脅威」についての話題提供や注意喚起はもう十分だろうと考え、大きく以下のような四段構成としました。

  1. 保護者への期待
  2. ネット利用リスクをどう評価するか
  3. ルールづくりなどの取り組み方
  4. 技術的手段の実際

このうち「保護者への期待」部分では、国全体の取り組み方針の最新版に触れた上で、保護者への期待を「ネットの功罪を正しく把握する」「子どものデビューを上手に支える」の二点について指摘しました。

その後「ネット利用リスクをどう評価するか」部分では、「ネット利用トラブル経験率の意外な実態」「トラブルの類型化(=リスク評価の観点の必要性)」についての理解を深めていただきます。
使われる場面の拡大によって、ネット利用の心配事は広がる一方なわけですが、どうメリハリをつけて考えるべきかのご提案をしたわけです。

そして「ルールづくりなどの取り組み方」についてです。

技術的手段に手を出す前に、知っておくべきこと、知らせるべきこと、変えるべきことがいくつかありますので、そのご紹介をしました。今回は、子どもネット研の段階的利用モデルをより具体的に示す試みもしてみました。家庭でルールを作ろうとは言われるところですが、「機能するルールづくりのコツ」も、案外語られることが少ないように思いますので、ここにも触れています。

最後の「技術的手段の実際」では、ペアレンタルコントロール機能の設定の(重要性の)順序や、考え方をご紹介した上で、いくつかのアプリについては実演でもご紹介しました。

個別には、YouTubeの取り組みがまたぐっと前に進みつつあるようですし、NHKキッズアプリも、より分かりやすいインタフェイスになっています。

こうした改善を、利用者の側がうまく受け止められるように、これからも子どもネット研、SIAなどでの取り組みを続けていきたいと思いました。




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