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札幌市の“家庭教育ナビ”に講座動画を公開いただきました

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札幌市には 家庭教育のための情報ポータルサイト“さっぽろ家庭教育ナビ” があります。 運営は 市教育委員会の生涯学習推進課 さんです。 「お片付け」から食育、コミュニケーション、学習支援から金銭教育まで、このサイトで取り扱われているテーマはかなり幅広いわけですが、このたび、「子どものネット利用について」のコンテンツとして、小職出演の講座動画が追加されましたのでご報告です。 追加された講座動画は一本あたり10分程度で、計三本です。 「〜小学校低学年」「〜小学校高学年」「〜中学生」というお子さんの年齢ごとに、それぞれ中心的な話題(悩みごと、困りごと)を選んで、保護者の取り組みのヒントをご紹介しています。 短い時間ですので、本当にエッセンス程度ではありますが、何かしらお役に立てるところがあれば幸いです。 動画は こちらからご覧ください 。 直接、YouTube上でも閲覧可能です。 「未就学〜低学年編」 「小学校中学年〜高学年編」 「小学校高学年〜中学生編」

「うまくいかない」ことを出発点にする方が「うまくいく」不思議

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  過日、北海道新聞の教育欄に 「LINEいじめ、後絶たず」との見開き記事 (全文閲覧には会員登録が必要。インフォグラフィックの部分はどなたでもご覧いただけます)が掲載されました。 とはいっても、主題としてのネットいじめについての解説ではなく、「そもそもオンラインコミュニケーションには難しさがある」という部分にて、小職コメントを複数再録いただいたところです。 同記事を執筆された矢野旦記者には、対面にて(笑)丁寧に取材をしていただきまして、「なぜLINEでのやりとりがうまくいかないのか」の背景として、いわゆるCMC(Computer-mediated communication:デジタルデバイス越しでのやりとり)場面での人間の心理や行動の変化 判断の手がかりである非言語情報(表情や声など)が欠けるため「伝わりにくい」 フィードバックの手段が限られており「満たされない」 対人不安を感じにくいため「行き過ぎる」(脱抑制) を軸にお話ししたわけです。 このCMC場面(対比的にFace to Face:対面場面)というのは、以前から社会心理学などではごくありふれたトピックであり、小樽商大の担当講義でも毎年触れ、「個々人の努力はもちろん必要だけど、人間側に限界があることをよく理解して使う(使わない)必要がある」と、学生のみなさんにもお伝えしているところです。 ただし、ここは案外、大人でも言語化できていない点ではないかと考えております。 もちろん経験的には気づいているので、メールやメッセンジャーで込み入った話題を深追いする人は少ないわけです。ごく当たり前のことのように思ってしまっているので、子どもたちがLINEを含むオンラインコミュニケーションを始める時に、それを明示的に伝えてあげていない。「うまくいかないよ」「仲のいい友だちほどモメることになるよ」を出発点に、「ではどうするべきか」を話し合うことが大切なのに。 それが、小学校高学年から中学校1年生くらいまでの期間に、「本来は必要のないコミュニケーショントラブル」が多発してしまう大きな要因ではないのか。 もちろん、いじめのツールとしてLINEなどを意図的に使うというのは、その先にある話で、そちらはまた別の対応を考えないといけないわけですが。 そんなことを保護者向け、教員向け、支援者向けの研修会では強調しているところなので、...

子どものネット利用に悩む保護者にオススメしたい「視点の変更」

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「ネット動画ばかり見ている」「ゲームばかりしている」など、子どものネット利用に悩む保護者は後を絶ちません。ご家庭によっては、それらに加えて、SNSについての悩みや、課金に関する悩みもあるかもしれません。 そんな状況になると、親としては、つい目の前にある、スマホやゲーム機と、それを手放さない子どもに目が向いてしまいます。「もっと厳しく言うべきなのか」「取り上げないとダメだろうか」「買い与えなければよかった」などなど。 でも、ちょっと待ってほしいのです。 自分が損することが好きな子どもはいません。それなのに、利用を止められないのには、何か別の理由があるのではないでしょうか。 スマホやゲーム機をただ取り上げたり、技術的な制限を加えたからといって、問題は解決しません。 子どもの行き過ぎた利用に直面した時に、わたしたち大人は、その背景にある「ネット以前の原因」を探り、その解決にこそ力を注ぐべきではないでしょうか。 先日のあおもり家庭教育アドバイザースキルアップ講座では、そんなお話をさせていただきました。ご参加いただいたアドバイザーのみなさま、お付き合いいただきありがとうございました。 青森県総合社会教育センターのウェブサイトにて、 事業報告 がご覧いただけます。

ショート動画ってダメなものなの?

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  TikTokは有名ですが、インスタやユーチューブでも実はショート動画を見てる子どもは少なくないんですよね。(もちろん大人でも!) 一概にダメなものってわけではないですが、押さえておきたいポイント3点を挙げてみました。自分がなんのためにスマホやネットを使っているのかが改めて問われますね。 ベネッセこども基金さん向けの新作コラム、全文はこちらからご覧いただけます。 https://benesse-kodomokikin.or.jp/column/2024/10211135.html

家庭教育支援指導者向けの研修会で講話・演習を担当しました

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  今年度も秋田県生涯学習センターさんにお邪魔して、講師を担当することができました。 レポート記事が子どもネット研のウェブサイトに公開されています。 よろしければご覧ください。 https://www.child-safenet.jp/activity/3283/

中小企業庁の情報セキュリティセミナーに登壇します

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 セキュリティが前面に出たイベントに登壇するのは、なんだか本当に久しぶりな気がします。しかもリアル会場!わくわくしますね。 情報モラル啓発セミナー in 北海道(札幌) https://www.j-moral.go.jp/seminar/hokkaido/ 主催:中小企業庁/北海道経済産業局 運営:ハイパーネットワーク社会研究所 日時:2024年11月7日(木)13時半〜16時 会場:ACU札幌(アスティ45内)|オンライン参加も可能 企業の情報セキュリティ担当者には、どんなに立派な設備(ハードウェア、ソフトウェア)で備えても、「外部からの攻撃の突破口(一番弱い箇所)は中で働いているひと…」という共通の悩みがあるはずです。「セキュリティ教育が大切」とか一言で片付けられがちなんですが、それほどカンタンに人の行動は変わらないもの。わたくしからはそのあたりについての話題提供をすることになると思います。

文科省のイベントにパネリストとして参加します

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  文部科学省の「ネットモラルキャラバン隊」事業が今年度も実施されるとのことで、札幌開催分について、パネリストとして登壇することになりました。 https://school-guardian.jp/sg_event/241014sapporo/ ネット上の偽・誤情報について語らせるのであればこの人しかいない!とでもいうべき、国際大学の山口真一先生が基調講演とパネリストで参加されるとのことで、そこにご一緒できるのはとても光栄なことと思っております。 小職の役回りは、ネットセーフティ教育推進の立場からの、「偽・誤情報の捉え方、学び方、伝え方」のあたりなのでしょう。 いまから当日が楽しみです。