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子育て課題の一部としての睡眠とネット動画について語ります

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2020年7月のデジタルウェルネス講座の様子 2011年以降、札幌を拠点にしているとはいうものの、遠方への出張続きで、残念なことに、地に足のついた活動はほとんどできておりませんでした。 2020年の2月からのコロナ禍では一転して、自宅に引きこもってのオンライン配信や動画収録ばかりに。やっぱり札幌にいる感じの動きはなかったわけです。 それはそれで、旅費の心配なく、全国各地からお声をかけていただけて、良い面もあるのですが、地元でも何かできないかなぁと模索していたところ、 グローバルパートナーズ&コーチングの佐山友萌子さん に手引きをしていただき、保護者のためのミニ講座(上の写真)を開いてみたりもしました。でもいざリアルで集まろうとすると、いろんな意味でなかなか大変でした。いささか手詰まり感がありました。 そんな中、今回、ふたたび佐山さん経由で実現したのが、 NPO北海道ネウボラ & ハッピー・ファム さん主催の、子育て中のママ・パパを対象としたオンライン講座への登壇です。 詳しくは こちらの告知ページ (当該ページの一番下の方に参加方法の説明があります。公式LINE経由での申し込みになります)をご覧いただいた上で、少しでもご興味あるかなぁという方は、ぜひ聞いてみてくださいませ。 その場での質問など、双方向型での講座参加をされたい方はZoomで、聞くだけ見るだけで良いという方はYouTubeライブで、という二段構えの配信を予定されているようです。また見逃し視聴も当日夜8時から可能とのこと。 ちなみにこちらのオンライン講座は、これから毎週開催されるわけですが、さしあたってのわたくしの担当回は以下の通りでございます。 日時 2021年12月9日木曜日 午前10時半〜11時半 テーマ「睡眠習慣がカギ!子どものネット動画デビュー」 静かにしてほしい時、頼りになるのはスマホのネット動画。スマホ子守はホントに全部ダメなのでしょうか。子どもとネットの上手なつき合い方のキーワードは、実は「睡眠習慣」。お子さんが小さいほど効果は絶大です。 子育て中の保護者にとって、すべての段取りをして、決まった時間に指定の場所に行くというのは、身も心も負担が大きいものです。今回のような、学習者主体の情報収集の場が、これからもっと増えていくといいですよね。

GIGAスクール構想以前と以後で「子どものネット問題」の何が変わったのでしょう

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  降って湧いたような「GIGAスクール構想」で、日本の小中学生に1人1台のコンピュータ(iPadやChromebook)が配られました。イロイロと課題もあるものの、大きな前進です。 もちろん、算数や国語などの授業にインターネットやコンピュータをどう活用していくのかも大切ですが、長らく大人を悩ませてきた「子どものネット問題」にはどんな影響があるのでしょうか。 悪影響は限定的 学校で配られたコンピュータの多くは、子どもたちがふだん使っているスマートフォンと比べて、非力かつ不自由であり、魅力が無いため、たとえ学校から家庭に持ち帰ったとしても、その影響は小さい、子どもたちは見向きもしないと指摘する声があります。 わが家の子どもたち(中学生と小学生)も、学校の課題に取り組む時以外は、自分のパソコンやスマートフォン、ゲーム機を使っています。 アカウント(ID)管理などが適切に行われてさえいれば、学校のコンピュータが新たなトラブルの直接的な引き金になる可能性は低いと感じています。 学校への期待が高まる 「子どものネット問題」に関して、これまで学校にできることは、主にリスクの列挙と注意喚起でした。安全のため、利用を抑制するような働きかけ、子どもたちの良心への訴えかけをすることで、学校外での問題の予防に努める…くらいしか、現実的な選択肢がなかったとも言えるでしょう。 しかし、1人1台のコンピュータとアカウント(ID)が配布され、授業はもちろん、さまざまな連絡用途などに使われるようになったことで、学校に期待される役割は大きく変わりました。 これからの学校には、ネットを安全に使える、事故を起こさないというレベルにとどまらず、活用に必要な知識や技能を子どもたちに習得させることが期待されます。 たとえば、情報を集め、取捨選択することや、効果的に書く、伝えることは、われわれ大人世代のネット利用をみていても、はなはだ心もとない水準です。つまり、漫然と利用を続けるだけでは不十分だということです。 知識や技能の習得には、家庭でも取り組むことが可能です。しかし、子どもの学齢・発達段階に合わせた提示や、子ども同士が協同して学ぶといったことができるのは、学校をおいて他にありません。 また家庭では娯楽、消費のためのネット利用経験を積むことは簡単ですが、パブリックな利用場面を作ることは案外難しく、その点でも

「ネットの脅威と対策」のお題で話したこと

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  広島市電子メディア協議会 という地域団体に初めて伺ったのは、たぶん2008年夏であります。その後、わたくしの方は所属組織を転々としましたが、電メ協の事務局や幹事のみなさまには変わらぬおつきあいをいただき、本当にありがたいことです。 その電メ協さんの、 インストラクター養成講座 の講師として、昨日、講座1コマ分(60分)を担当しましたので、その構成内容をメモしておきます。 今回、事務局からいただいたお題は、「インターネットの脅威と対策」でした。 前回(2020年2月)担当した時は「インターネットの脅威と対策など保護者管理機能の概況と活用のポイント」というものでしたので、かなりシンプルになりましたね。 養成講座の全体の構成のうち、このパートをご依頼いただいた理由は、わたくしが元々フィルタリング技術の専門企業で働いていた(初回の2008年は、まさにその当時のフィルタリングの説明に呼ばれたような格好でした)からでしょう。 電子メディア・インストラクターとして活動するための基礎知識の一つとして、いわゆる 「ペアレンタルコントロール」が必要不可欠 になっているわけです。 ちなみに、せっかく短くなったタイトルに、勝手に副題を追加、「インターネットの脅威と対策〜どう評価するか、どう準備するか〜」とした上で、当該講座の到達目標は 「保護者による統制」(=ペアレンタルコントロール)の大切さを確かめ、具体的な取り組みのコツを整理する(今後の学習の基礎づくり) としました。 わたくしの講座の前に、「青少年のインターネット利用による被害・加害の現状と課題」、「青少年のインターネット利用に関する現状と課題」というタイトルの講座が続いていましたので、「脅威」についての話題提供や注意喚起はもう十分だろうと考え、大きく以下のような四段構成としました。 保護者への期待 ネット利用リスクをどう評価するか ルールづくりなどの取り組み方 技術的手段の実際 このうち「保護者への期待」部分では、国全体の取り組み方針の最新版に触れた上で、保護者への期待を「ネットの功罪を正しく把握する」「子どものデビューを上手に支える」の二点について指摘しました。 その後「ネット利用リスクをどう評価するか」部分では、「ネット利用トラブル経験率の意外な実態」「トラブルの類型化(=リスク評価の観点の必要性)」についての理解を深めて

ベネッセこども基金さんにてコラム公開されました

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初めてお声をかけていただき、昨日、拙文が公開されました。 900-1200字という指定だったのですが、いざ書いてみるとやはり上限ギリギリに…苦笑。 お時間ある時にお読みいただければ幸いです。 https://blog.benesse.ne.jp/kodomokikin/column/2021/08251813.html

制作アドバイスで関わったドコモさん教材新版が公開されています

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  たしか2014年度版での大幅改訂からのお付き合いのはずですが、わたくし、その後も毎年、 NTTドコモさんのスマホ・ケータイ安全教室 で使われている各種教材の制作について、教育啓発現場の立場からのアドバイスをさせていただいております。(学識者監修は、子どもネット研でご指導いただいている坂元章先生)。 今年度教材の公開 先日、2021年度の新版教材が同社のウェブサイトに公開されました。 入門編(小学生向け) 応用編(中高生向け) 保護者・教員編 特別支援学校編  ※こちらは今年度は関わっていませんが… 映像教材(再現ドラマ) 今年度は、全面改訂の年ではありませんが、ポイントブックやスライド教材は、こまめに内容や表現の改善・調整がされていますし、映像教材(再現ドラマ)については、新版がいくつも追加されていますので、ご興味ある方は、ぜひ内容を確認してみてください。 学校・地域でのセルフ開催支援の取り組み 今年度の新しい取り組みとして注目したいのが、 先生・保護者の方がご自身で教室を開催する場合 というページです。 みなさまご存知の通り、これまでのドコモ安全教室といえば、プロ講師が派遣されてきて、再現ドラマを見せたり、スライドを投影するなどのスタイルが普通でした。 しかし今年度からは、「先生や保護者・地域の青少年相談員の方などに授業や講座を進行して教室を開催していただけるように、教材をご用意して」いるというのです。 映像教材はYouTube上に公開されています し、 シンプルな指導者向け資料 も提供されています。 ワークシート も複数提供されていますので、ある程度の経験と“やる気”さえあれば、参加型の講座が開催できそうですね。反面、そのような余裕が無いからこそ、キャリア各社への講師派遣依頼をするという声もありそうです。 この取り組みが、各地域の学校や自治体などにどのように受け止められるのか、たいへん興味深く感じています。

江戸川区の生涯学習公開講座に登壇します

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  江戸川総合人生大学というのは、厳密には大学ではなく、江戸川区民(在勤・在学含む)のための生涯学習教育拠点であります。 数年前から、子育て支え合い学科の2コマほどの講義を担当させていただいているのですが、毎年度、30代から80代までと幅広く、学習意欲の高い方々が集まられます。 今回ご紹介するのは、5月17日に開かれる公開講座です。正規の学生以外でも、気軽に受講できます。 オンラインでも参加可能ですが、区外の方は対象外となります。詳しくは、主催者ページでご確認くださいませ。 ##5月8日追記 非常事態宣言延長を受け、開催延期になりました。 https://www.sougou-jinsei-daigaku.net/topics/1340/

出前授業で小学4年生、5年生、6年生にそれぞれ何を伝えるべきか

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  進学・進級を控えた三学期は、小学校の児童向け“出前授業”には向いているタイミングかもしれません。 この2月も、ある小学校の4年生、5年生、6年生向けにそれぞれ「ネットやゲームとのつきあい方」についての出前授業(講師はZoom経由で参加し、児童側は集合しているリモート型)を担当させていただく機会がありましたので、その内容を簡単にまとめておきたいと思います。 学年ごとに分けて実施 発端となった校長先生からのご依頼の段階では、4年生から6年生まで一度にまとめて実施、会場は体育館でという想定をしておられました。 しかし、4年生と6年生ではずいぶん利用状況が違うのが普通です。体育館に集合すると、遠い児童からは、プレゼンテーションの投影画面が見えにくいなどもありがちです。 先生方にはかえってお手間をおかけすることを承知の上で、学年別に分けて実施していただけるようにお願いしました。結果、普通教室にて、クラスごと(学年単位)に開催してもらえることになりました。 まずは事前アンケートから 一口に小学生といっても、ネット機器の利用状況や人気のゲームはさまざまです。学年ごとに大きく傾向が変わることはもちろん、地域によっても相当な違いが見られます。彼らのふだんの使い方に合わない話をしても仕方がありませんので、事前アンケートの実施を学校サイドにお願いしました。 質問紙はA4サイズの1枚ペラ。4年生と5年生についてはほぼ共通(使える漢字の範囲だけ調整)、6年生のみ一部の質問を専用のものに差し替えました。PDF三種をお送りし、印刷と配布回収は先生方にお願いします。もちろん、入力集計はこちらで対応し、結果は出前授業の前に、学校サイドにも共有しておきます。 最近では、機器所有状況や利用時間について、自治体単位で調査をおこない、結果を公表されているところも少なくありませんが、好きなゲームの名前や人気のあるユーチューバーといった、ディテールについては、聞き取りの対象外になっていることの方が多いように思われます。いままで事前アンケートを実施してきた学校から、結果の事前共有についてはいずれも前向きな反応をいただいています。 ちなみに今回の4、5年生向けの調査項目は以下のようなものでした。設問4と8のみ自由記述で、残りは選択式です。 性別 ゲームをする/YouTubeを見る時に使うのは、どの機器ですか あ