ゲームを時間通りに終わらせることは難しい リンクを取得 Facebook Twitter Pinterest メール 他のアプリ 6月 02, 2023 年2回ペースのベネッセこども基金さんでのコラム。3月の寄稿では字数の関係で「お終いの練習」とだけ書いて、それ以上は詳しい記述ができなかったのです。幸い、記事自体は好評をいただき、もうちょっと具体的に…との反響もありましたので、続編記事を書くことになりました。詳しくはこちらからご覧くださいませ。 リンクを取得 Facebook Twitter Pinterest メール 他のアプリ
ネット動画とテレビの違いを知ろう 11月 21, 2018 #本ページは、学研Kidsnet for Parentsの連載『ネット動画とのつきあいかた』の第3回として、2018年6月29日に掲載された記事を再録したものです。(冒頭写真のみ、記事掲載時とは異なります)。 Photo by TAKAHASHI Taiyo いま子育て中の世代も、子どものころは毎日テレビを見ていたはず。いまの子どもたちが毎日ネット動画を見ていても、心配することはないのでしょうか。 ネット動画とテレビが似ているところ 前回は、「自由に参加できる場」という子どもにとってのネット動画の魅力を掘り下げましたが、多くの保護者にとっては、「意味のないものを」「だらだら」「夜遅くまで」見ているといった現象の方が気になるところでしょう。 実のところそうした指摘は、わたしたち、いま子育て中の世代が子どものころから、テレビとのつきあい方について言われ続けてきたことです。 その後、ビデオなどの普及で、保護者は放送時間帯にしばられず、番組を録画して子どもに見せられるようになりました。さらにネットワークの発達とスマホなどの端末機器の進化により、動画をネットで見られる環境が整い、YouTubeといったネット動画が登場したわけです。 たしかにネット動画はテレビとよく似ています。 まず、テレビの前の視聴者は、スカパー!などの有料放送やNHKを除けば、おカネを払うことなく多数の選択肢のなかから好きな番組を楽しめます。そのかわり、一定時間ごとに流れるコマーシャルを拒否することはできません。 ネット動画でも、たとえばYouTubeにアップされた動画は無料で楽しむことができますが、人気動画は企業広告がついていて、それを目にしないわけにはいきません。テレビ番組もYouTubeも、広告収入で経営がなりたっているからです。 また、楽しむのにそれなりの時間がかかるのも共通するところです。 さらにテレビやネット動画では、読書のように、目的意識をもち、頭を働かせる努力はあまり求められず、逆に音や動く絵などの刺激が、われわれの注意をより強く、長くひきつけます。 結果的に、 受け身の姿勢であっても、与えられる情報を長時間続けて楽しめてしまうのが、テレビやネット動画の特徴であり、大きな魅力 といえるでしょう。 大人の世界でなんの気なしにテレビをつ 続きを読む
子どものゲームに悩む保護者に伝えたいこと 12月 16, 2020 本コラムは、Advent Calendar 子供とネットを考える 16日目の記事です。他にもいろんな記事が読めますので、リンク先にもぜひGO! --- Photo by Caleb Woods on Unsplash 子どものゲームについての保護者の心配ごと 小学生くらいの子どものゲームについての、最近の保護者の悩みを分類するならば、大きく3つくらいになるでしょうか。 1つ目はもちろん「長時間遊びすぎる」でしょう。 この悩みが無いという保護者はほとんど居ないのではないでしょうか。 いったん始めると、約束の時間になっても終わらない。なかなか寝ない。週末になると夜中まで遊んでいる。学習時間も削るので、学力が低下してくる。身体を使って遊ばないから、体力も落ちてきたようだ。最近、目が悪くなってきたのも多分そのせいだし、このままでは、将来はゲーム依存かも…。 2つ目は、ゲーム内で「暴言を吐かれる」。 他人からというケースもありますし、一緒にオンラインプレイしている同級生にひどいことを言われる、というケースも少なくありません。加えて、わが子の言葉づかいがゲームをしていない時でも悪くなったとか、行動が粗暴になったという悩みも聞かれます。これも、いつもやってるあのゲームの影響ではないのか。 そして3つ目は、やはり「おカネ」の問題。 基本無料をうたうゲームの多くは、あとからの課金でそろばんを合わせるように出来ています。お小遣いを全額プリペイドカードに使ってしまう…くらいは珍しくなく、翌月になって親のクレジットカードに高額な請求が来て驚いたという話も、案外身近に聞かれるものです。 家庭でのルールづくりが大切というけれど ゲームに限らず、子どものネット利用やデジタル機器利用全般については、「家庭でのルールづくりが大切」と言われます。 ゲームに限らず、楽しいことがあれば時間を忘れてしまうのは、子どもなら当然のこと。おカネのこととあわせて、予めルールをハッキリさせておくことが、前項のような保護者の悩みを減らすためには重要でしょう。 ただし、家庭ごとの生活リズムや教育方針、子どもの気質や好みは実にさまざまですから、ルールについて、「他の誰か」が一律に決めるのはおかしなことです。 ですからたとえば、 ゲーム関連4団体が共同で発表した声明 (リンク先はPDF)に 多様な成長を阻害するおそ 続きを読む
小学生はYouTubeでいったいなにを見ているのか 10月 31, 2018 #本ページは、学研Kidsnet for Parentsの連載『ネット動画とのつきあいかた』の第2回として、2018年5月25日に掲載された記事を再録したものです。 Photo by JESHOOTS.COM on Unsplash 子どもたちはYouTubeが大好き。でも子どもたちが好んで見ている動画は、わたしたち大人のそれとはちょっと違うようです。 ある小学校の5年生全員に聞いてみると 小学生から高校生までのインターネット利用のなかでも、動画視聴がとくに人気なのは、前回記事で紹介したとおりです。ところが、子どもたちがどのような動画を好んで見ているのかについて、公的な調査結果は見あたりません。 とはいえ、わたしたち保護者の立場からしてみれば、「ほかの子はYouTubeでなにを見ているのか」はおおいに気になるところ。そこで今回は、わたしが講師として今年2月に訪問した、ある公立小学校の5年生全員に聞いてみた結果を紹介します。※ その学年での人気動画の第1位は「ゲーム実況」。6割を超える児童が「よく見る」と答えました。 ゲーム実況動画とはその名のとおり、実際にゲームをプレイする一連の流れを収録した動画のことです。おもな素材は進行中のゲームの画面ですが、音声で面白おかしく実況中継したり、テンポよく編集したりすることで投稿主側はうでを競っています。 ゲーム実況に人気が集まる理由は、ゲーム自体の人気に加え、いわゆる攻略本代わりの情報源になることが考えられます。ゲームが上手な友だちのプレイを見せてもらうかのように、見るだけという楽しみ方や、これから遊ぶゲーム選びの参考にすることもできます。 YouTubeで「ゲーム実況」と検索してみると、人気動画がたくさん見つかります。実際に何本か見てみると、人気のひみつがわかるかもしれません。 テレビとは違うネット動画の魅力 質問「あなたがYouTubeでよく見るのはどんな動画ですか?(いくつでも)」への回答 2018年2月筆者調べ 調査対象は小学校5年生の男女57人 第2位は「ユーチューバーの番組」 (50.9%)です。さすが、小学生男子のなりたい職業の上位に位置するだけのことはあります。 続く 第3位には「やってみた、ネタ、面白い動画」 (49.1%)が入りました。これは 続きを読む