こども家庭庁のリモートイベントに参加

 


日本には「青少年の非行・被害防止全国強調月間」というものがあるんです。夏休み前の7月がそれです。元々内閣府が所管していたこの月間の関連施策は、現在、こども家庭庁が主導し、関連省庁や都道府県の取り組みを取りまとめる形になっています。

その一環として、2019年度までは「青少年の非行・被害防止対策公開シンポジウム」と題したリアル開催イベントが開かれておりました。

このイベントはその後、2020年度からは「青少年の非行・被害防止対策リモート講演会・座談会」になっています。

今年度の月間の最重点課題が「インターネット利用におけるこどもの性被害等の防止」になっているためか、タカハシもご指名をいただき、一般社団法人セーファーインターネット協会(SIA)の肩書きで(自宅から笑)参加させていただきました。

この、インターネット利用におけるこどもの性被害等の防止というのは、古いようでまだまだ新しい話題です。つまり、依然として被害に遭う子どもが出続けています。

女子だけでなく、男子の被害も深刻です。

    もちろん、こうした被害の防止のため、さまざまな関係者が熱心に取り組んでいるところではありますが、なかなか難しいなと思うのは、ネット上での他者との接触について、大人の伝え方はどうしても、怖い・危ない・悪いことだからと「ダメ絶対」になりがちなところ。

    でもそれって、SNSだったりゲームだったりで、一定以上のオンライン諸活動をする子どもにとっては、あんまり現実的な指針ではないんですよね。

    本当に知りたいのは途中に何段階かあるはずの、「この線を超えてくるのはヤバい相手」のような、実際的な判断基準だったり、そのとき役に立つ対処行動みたいなもの。

    でも、「ダメ絶対」しか言ってこない大人は、子ども視点での判断基準や対処行動に触れてはくれません。むしろ、オンライン活動は隠しておかないと叱られる。ということは、知り合った相手からの働きかけが怪しくなってきた時に、状況の共有も相談も一切できない…。これでは、大人が熱心に子どもに働きかけるほど逆効果ということになりかねません。

    このギャップ、もう少し何とかならないものかなぁと考えるところです。

    最近では若手の研究者による、当事者視点からの学術研究もあります。個人的には、こうした子どもを主体としてとらえる研究がもっと注目され、その成果をもとに、子どもたちへの被害防止教育の改善が図られるべきだと考えています。タカハシが関わっているSIAのネットセーフティ教育プログラムでは、そうした改善をすでに始めています。

    残念ながら、今回のこども家庭庁イベントでのタカハシの言及は、もっぱら「保護者の学びの機会」についてです。子ども向けの被害防止教育の内容面にはまったく触れておりませんので予めご容赦ください。

    リモート講演会・座談会は、こども家庭庁のウェブサイトからご覧いただけます(本日時点では資料PDFのみで動画は準備中)。お時間ある時にぜひご笑覧くださいませ。



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