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【動画公開】子どものネット・ゲームがわからない大人のためのワンポイントアドバイス

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  先日ご報告 の通り、福井工業大学などのイベント Another Morning Festival 2025 にて、15分間のショートプレゼンを担当しました。 主催者側でも近日中に、見逃し視聴用の動画が公開されることになっているとお聞きしておりますが、当方での先行公開をお許しいただきましたので、早速ご案内させていただきます。 日本語字幕もついていますので、音なしでの視聴や、倍速視聴も可能かと思います。 お時間ある方は、 関連するnote記事 もあわせてご覧いただけますと幸いです。

福井工業大学 Another Morning Festival にリモートで参加しました

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福井工業大学の 加藤千枝先生 にお誘いいただき、 Another Morning Festival 2025  (福井工業大学会場)に参加してきました。  といっても、札幌の自宅からZoomでのリモート参加。 しかも、20分という限られた持ち時間でしたので、とても時間内に話をまとめられる自信がなく(苦笑)、「事前収録動画の再生(15分)」+「リアルタイムでの質疑応答(5分)」という変則的な形をお許しいただきました。 このように豪華なメンバーに並んで、わたくしなどがお話をするのは憚られる感じもありましたが、事前収録にした分、講演内容を一字一句、吟味することができたのは個人的には良かったなぁと。 また小職担当分については、後日、期間限定で見逃し視聴動画を提供いただけるとのことなので、その時はこのページからもリンクでご紹介をと考えております。 そして質疑応答の時間に、会場から保護者の方にご質問をいただきました。あいにく、会場側の音声状況が悪く、ご質問のニュアンスが今ひとつ正確につかめていなかったかも。 残り時間もほとんどない中での当方からの回答はかなり不十分だったかなと考え、 noteの方に記事を書かせていただきました 。 あの時のご質問に少しでもお答えできていると良いのですが。もし、そういう前提ではない!ということであれば、ぜひお知らせくださいませ。もう一度考え直します。 ともあれ、このたびは貴重な機会をありがとうございました。

「ネットは危ない。でも、使わせないわけにはいかない。」――徳島で講演してきました

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写真提供: 株式会社あわわ 様  「ネットは危ないから、子どもにはなるべく使わせたくない」 大人であれば、そう思うのは自然なことです。でも現実には、宿題も、友だちとのやりとりも、日常の楽しみも、どんどんオンラインに移っていて、使わせないという選択肢はもはや現実的ではありません。 8月1日、徳島市内で開催された「 青少年育成フォーラム 」(主催:徳島県青少年対策本部)で、そんなジレンマに向き合うための講演をさせていただきました。 タイトルは「安心安全な青少年のネット利用のために――子どもが知るべきこと、大人がすべきこと」。地域で子どもたちを見守る方々や教員、保護者が会場にてご参加。加えて県内外のみなさんにYouTubeライブでもご視聴いただきました。 子育てが難しくなった時代 講演ではまず、青少年のネット利用トラブルの実際について確認しました。いじめや誹謗中傷、性被害や詐欺、長時間利用や課金トラブル、そして偽情報への接触など――。 問題は多岐にわたりますが、なかでも性被害については、男子の被害も決して少なくないこと、小学生の割合が年々増えていることを、警察庁の最新データをもとに紹介しました。 こうしたトラブルが「ゼロにならない理由」はそう単純ではなく、複合的です。 その一つとして、本来なら段階的に子どもが出会うはずの“社会との接点”が、インターネットによって一気に開かれてしまっているという環境の変化があります。 知識も判断力も未発達な段階で、強い刺激や悪意ある大人からの誘惑にさらされる。しかもそれが「外に出かけた時」ではなく、「家庭の中」に持ち込まれている。周りの大人からは子どものことが見えない。――これは、昭和の子育てとはまったく異なる状況です。 「アホじゃない」けど、「ほっといて大丈夫」でもない 子どもは、自分が損することや怖いことは、本当は避けたいと思っています。 決して「アホじゃない」のです。わたしたちはその点において、子どものことをもっと信頼してよいのです。 でも、「何が危ないのか」「どうすれば避けられるのか」が大人にも見えにくい・学びにくいのが、ネット利用です。社会経験が短い子どもにとってなおさらです。他のこととは違い、周囲の大人が子どものネット利用から目を離さず、ちょうどよく支えることが大切になります。 最初は「大人がリーダー」である必要があり...

徳島県の青少年育成フォーラムに登壇します

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  徳島県さまより、貴重なリアル登壇の機会をいただきました。 第48回青少年育成フォーラム「防ごう!少年非行」県民総ぐるみ運動推進大会 https://awawa.app/pages/article_detail.php?report_no=9178&app_no=51&tab_no=0 主唱:徳島県青少年対策本部(徳島県・徳島県教育委員会・徳島県警察本部) https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kyoiku/seishonenikusei/ibentokoza https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kyoiku/seishonenikusei/7306041/ 日時:2025年8月1日(金)14時〜16時 会場:とくぎんトモニプラザ(徳島県青少年センター)大会議室| オンライン参加も可能 わたくしからは、ネット利用トラブルを減らすための、大人そして子どもたち自身のリテラシー向上に焦点を合わせたお話をさせていただく予定です。 この手のイベントの来場者は、えてして“お仕事”として参加される方が中心になりがちですが、さて、今回はどんな感じになるでしょうか。 当事者(小中高校生とその保護者)にも会場参加してもらえると嬉しいですね。

子どものネット利用支援――「意図と方法のズレ」を埋めるとは

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本記事は、 こども家庭庁ウェブサイト に昨日掲載された 講演動画「【高橋大洋氏】講演動画(なぜ子どものネット利用がうまくいかないのか?支援者が知るべき三つのズレ)」 の補足としてまとめたものです。 あの動画は10分という持ち時間の中で、子どものネット利用をめぐる「三つのズレ」をネットセーフティ支援者向けに論点整理することを主眼にしたものでした。その反面、具体的にどんな働きかけが望ましいのか、十分に踏み込めなかった点が心残りでもありました。 そこで今回、現場の企画担当者や講師の皆さんに向けて、動画中の「意図と方法のズレ」についてもう少しだけ具体的なご提案をしてみたいと思います。 技術的手段だけでは届かない現実 子どものネット利用支援では、保護者の「守りたい」という気持ちと、子どもの期待、そして実際に推奨される行動との間に大きなギャップが生じがちです。 講演の中で私はこれを「意図と方法のズレ」と呼びましたが、実際に、それぞれの家庭でどのようにこのズレを埋めればよいのか、また保護者向けにどのように伝えるのが効果的なのかについては、私自身も模索を続けているところです。 もちろん、ペアレンタルコントロールや時間制限といった技術的な手段、そしてその前段として必要なルールづくりは、保護者向けアクション提案の中で大切な選択肢の一つです。ただ、「それはもう試したがうまくいかない」「そもそもネット利用について子どもと話をすること自体が難しい」という声を多く耳にします。 そもそも技術的な手段だけでは子どもの行動を変えることは難しく、行動の背景に目を向ける視点が不可欠ですし、睡眠とか遊びのような「ネット利用以外への介入(支援)」こそ保護者が本当に力を発揮できるところだと考えます。そうした趣旨の話を保護者にしてみると、「ネットのことは自信ないけど、それならできる」「目からウロコだった」などと、反応も良いのです。 会話は「次につなげるヒントを拾う」だけで十分 でも、ネット利用そのものについて、保護者が全く関わらないというのも難しい。少なくともどんなことに夢中なのか把握しておきたいところです。ところがここはそれほど容易ではありません。 たとえば、子どもがどんなゲームやアプリを使っているのかを尋ねる場面。「いま、どんなゲーム(アプリ)が面白いの?」と聞いても、おそらく親子の会話は弾みません。特に小...

「スマホばかり見せてていいのかな」と思ったときに、まず試したい3つのこと

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いまどきの保護者の悩みは深い NHKが「スマホ育児」の現状について報じています。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250627/k10014845511000.html この記事では、0歳から小学校低学年の子どもをもつ家庭のメディア利用実態が紹介され、同調査を担当されたベネッセ教育総合研究所の高岡純子さんも「まずは家庭内でルールを決めることが大切」と語っていました。 とても真っ当な指摘です。 ただし、子育て中の保護者当事者ほど、「そうは言ってもね……」と感じる指摘かもしれません。 実際、記事中でも「息子ぐらいの年齢の子どもは自制がききません」という保護者の率直な声が紹介されていました。ルールを決めたら素直に従う、自分でブレーキをかけられる発達段階ではないわけですから、当然ですね。 なにか「ルールづくり」の他にもできる工夫はないでしょうか。 小さいお子さんのネット利用は、圧倒的にネット動画の視聴です。そこで試してみていただきたいことはたとえば以下の三つです。 1.スマホではなく、テレビの大画面で見せる ネット動画を見せるのをやめましょう、ではありません。 スマホではなく、リビングのテレビで見せる方が、専門家が懸念している子どもへの悪影響がグッと減ると考えられます。 方法はいろいろあります。ネット動画が見られるテレビ(スマートテレビ/コネクテッドテレビ)をお持ちのご家庭では、それを優先させてください。Fire TV StickやApple TVをお持ちの方は、ぜひそちらをご利用ください。 今回のベネッセさんの調査結果でも、回答者の44%がスマートテレビを、38%がFire TV Stickなど(ネット動画をテレビに投影するための機器)をお持ちという結果でしたので、ハードルは案外低いと思います。 ウチにはどちらも無いよという方は、2,000〜3,000円前後で「スマホとテレビをつなぐHDMIアダプタ/ケーブル」※ を購入することで、カンタンに、スマホの画面をテレビに投影できるようになるはずです。 テレビの大きな画面で見せることで、「子どもが何を見ているか」が遠くからでもわかるようになります。あとで親子の話題にもできるようになりますし、視聴の途中で動画の内容について、なにかお子さんと会話できることもあるかもしれません。 そして、テレビで...

こども家庭庁へのオンライン動画掲載ふたたび

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昨年度お世話になった こども家庭庁さんのオンラインイベント「青少年の被害・非行防止対策リモート講演会・座談会」に、今年度も呼んでいただきまして、先日、収録等を終えたところです。 近日中に こども家庭庁さんのウェブサイト に一式まとめて掲載されるはずです。 公開となりましたら、あらためてご報告するようにいたします。拙い語りではありますが、ご覧いただければ幸いです。