デジタル時代の20年、大人もきちんと前に進んでいる

 


写真提供:新潟県こども家庭課 様

先日お知らせした通り、11/15、新潟県の青少年健全育成県民大会にて、講演を担当しました。

わたくしからは

  1. こどもたちを取り巻く環境の変化
  2. こどもたちのデジタル利用と大人の関わり方
  3. われわれ大人に今日からできること

という構成でお話をさせていただきました。

みなさんに熱心に聴いていただき、ありがとうございました。

またアンケートにも

「今までのネット利用の話と違い、こどものネット利用の影響を別の面からお話しいただき大変ためになりました。子どもは今も昔も変わっていないものだと思いました。」

「デジタル時代にも大人ができることはあるというお話をお聞きし少し安心しました。」

などの感想を書いていただけましたので、おおむね、ポイントはうまく伝わったのかなと思っているところです。

今回の講演冒頭(写真)では、「子どものネット利用」の振り返りをしました。演題にもある「デジタル時代」というのは、「常時ネット接続されている機器を利用者がいつも携帯するようになった」くらいの意味合いです。2005年頃が携帯電話のパケット定額制の普及した年ですので、ここがデジタル時代の始まりということになりますね。

ただし、2005年当時の大人の反応は「ケータイは子どもにとって百害あって一利なし」、そして対応は「持たせるのはなるべく遅く」「持たせるならフィルタリングを」というものでした。

それから20年が経過し、大人もずいぶんと「子どものネット利用」についての理解の解像度が上がってきていると感じます。「デバイスを持つ前提で、大人に何ができるのか」という具合です。

今回の新潟県の大会では、わたくしの講演の前に、新潟県内の地域取り組みについて、二つの実践事例発表がありました。その中で、いずれも強調されていたのは「子どもが主役」「ネット以外の毎日の充実の大切さ」「大人が自ら変わるのが先」という内容。

大人もきちんと前に進んでいるんだと感じる機会となりました。貴重な場に呼んでいただき本当にありがとうございました。

微力ではありますが、これからもそうした大人のみなさんに向けた情報の提供や、さまざまな支援に取り組んでいきたいと考えております。

追記)

新潟県様のウェブサイトに開催報告記事が公開されましたのでご案内します。わたくしのものも含めて、配布資料PDFのダウンロードが可能になっています。


このブログの人気の投稿

ネット動画とテレビの違いを知ろう

小学生はYouTubeでいったいなにを見ているのか

YouTube Kidsってなんだろう