“街頭指導” が難しくなった時代に地域の大人にできること
今年度は、6月からこども家庭庁のオンライン動画で「子どものネット利用について、支援者が知るべきズレ」のお話をしているほか、8月には徳島県の 青少年育成フォーラムにも登壇したところですが、このたび、新潟県の青少年健全育成県民大会にもお邪魔することになりました。新潟県内で青少年健全育成に関わる方々が集まる、歴史のあるイベントとお聞きしております。
本イベントの主題となる、いわゆる青少年健全育成活動には、スポーツ・文化などの体験や交流活動の側面だけでなく、各種トラブル、特に犯罪被害(加害)から青少年を遠ざけよう・守ろうという側面が含まれます。
ただしインターネットの普及以降、子どもたちが遭遇するトラブルの様子は大きく変わっています。よく知られている性暴力被害やいじめ、詐欺などに加え、闇バイトと呼ばれる犯罪加害に巻き込まれる類型も問題視されています。これらのトラブルでは、対面(リアル)ではなく、非対面(バーチャル)がきっかけになっているわけです。
結果的に、 “街頭指導” とも呼ばれる青少年健全育成の取り組みの一部が、大きく変質している地域が多いと聞きます。深夜の繁華街に出かけても、見守るべき子どもが “そこに居ない” というわけです。
新潟県のみなさんも、同様の状況に悩まれているのかもしれません。
今回の講演で、わたくしからはデジタル前提で生きている子どもたちの “当たり前感” や、デジタルに不慣れなわれわれ大人にできることなど、いくつかの話題提供をする予定です。
そして午前開催の県民大会のあと、同日午後にもう一つ健全育成に関わる会議があり、そちらにも参加させていただくことになっております。関係のみなさんとご一緒できることを楽しみにしています。
当日の気づきなどは、こちらでもできる範囲でご報告したいと考えています。